お香のサブスク…?最高級の和の香りの定期便:麻布香雅堂「OKOLIFE」
OKOLIFE
▽「ほんもの」の香り
お届けするお香の多くは天然100%。京都より約200年の系譜をもつ香雅堂がつくる、オリジナルの香りです。
▽初めての方にも
季節のお香をプロが選び、毎月ポストにお届け。初めての方でも、手軽にお香の世界に触れることができます。
▽ゆるやかにお香を学ぶ
毎月のお香は原材料を全て公開。香道の世界や様々なカルチャーとの関りがリーフレットに満載です。
▽オールインワンのセット
必要なアイテムはすべて揃っており、届いてすぐに「お香のある暮らし」をお楽しみいただけます。
よかったところ
由緒ある香舗が作った最高の和の香り
パッケージから付録まで一貫して洗練されたデザイン
付録と一体になった「新しいお香の体験」がすごい
情景が自然と想起される豊かで複雑な香り
気になったところ
まとめての支払いだけではなく月払いもあると嬉しい
商品の情報 / 特徴
香りの文化を守り繋いでいくための新たな試み
お香のサブスクリプションOKOLIFE[オコーライフ]を手がける麻布香雅堂は、香木の枯渇というお香業界の直面する問題と真摯に向き合い、業界と文化の未来を守るべく活動するお香の専門店。店舗自体は40年、その源流を辿れば200年以上の歴史を持つ由緒ある香舗ですが、OKOLIFEは彼らの活動の3つのキーワード「オープン・フェア・スロー」を体現するために2019年から始められたばかりの新たなブランドです。
今までの業界では明らかにされないのが普通だったお香の原材料等を全て「オープン」に公開する。情報を「フェア」に伝えるために原材料が天然素材なのか合成香料なのかというこから、調合の割合に至るまでを可能な限り開示。良いものを長く楽しむ、香木という限られた資源を次の世代に繋げていく「スロー」の観点から内容量は毎月10本。
もちろん原料は上質なものを使用し、月ごとに変わる香りは豊富な経験を持った調香師によって緻密に設計されたもの。同封されているリーフレットはその香りにまつわる情報、文化的な背景や歴史についてのもので、香りの体験を拡張してくれます。パッケージ等のデザインも非常に秀逸で、毎月届くというだけでも嬉しい商品。
伝統や文化を守りつつも、より多くの方にお香のある生活=OKOLIFEを楽しんでもらいたい。お香を愛する人が増えることで未来へ繋げていく。そういった想いや工夫、そして伝統の詰まったお香が、私たちの1年に最高級の和の香りと深く自然な安らぎを届けてくれるサービスです。
編集部レビュー
近年流行りのサブスクリプション方式(毎月一定の金額を支払うことで継続してサービスを利用するもの)。音楽や映画、本や雑誌の読み放題といったコンテンツ利用系に加えて、最近ではランチの食べ放題や洋服のレンタルなど、様々な種類のサブスクが登場しています。
麻布香雅堂のOKOLIFE[オコーライフ]はこれまた変わり種、お香のサブスク。毎月その季節のテーマに合わせて調香された上質なお香を届けてくれるサービスです。
リモートワークや外出の自粛でおうちにいる時間が増えがちな今日この頃、環境のリフレッシュやちょっとした気分転換にお香は最適なアイテム。しかもそれが毎月、季節にあったものが自動で届くというのはとても素敵で新しい体験です。
皆さんも今月からの1年間、日々の生活にお香で新たな彩りを加えてみませんか。
(今回は香雅堂さんのご好意で特別に10月から12月までの3ヶ月分を先行してご提供いただき、1ヶ月ほど使用してレビューさせていただきました。)
お香の概念が変わる、最高級の香りのサブスク
商品が届いてまず感じたのは、パッケージや内容物全てのデザインが非常に洗練されているということ。可愛くもあり格好良くもあり、ジェンダーを問わない素晴らしさで、まずこれが毎月届くだけでもテンション上がります。
商品にはお香のほかにリーフレットと原料ピース、また1ヶ月目にはお香のスタンドとライターも同梱されているので、何も用意がなくても始められるのが嬉しいですね。
原料ピースはお香に含まれる香原料のうち一つがそのままの形で入っているもの。アクリルと真鍮で出来たお香スタンドはリーフレットの裏面と組み合わせると柄を変えられるのも粋な仕組みです。
そしてこのリーフレットが本当に素敵で、例えば10月「菊枕」のリーフレット「眠りとかおり」には、菊枕の調香のコンセプトや設計、「沈香」という言葉の解説、富田ラボの楽曲の詩を引用した眠りについての話、菊枕を用いた高浜虚子の句と解説の4つの文章が掲載。分かりやすくちょうどいい分量で、押し付けがましくなくスラッと読めます。
もちろんお香だけでも十分楽しめるのですが、こういったちょっとした情報や知識が組み合わさることで香りの楽しみ方を増やしてくれる、体験を大きく拡張してくれるのがとても素敵だなと感じました。
お香の香りはとても上品でいて豊かで複雑。あまり香りの種類には明るくないので「~の香りが…」といった感想は抱けないのですが、あまり体験したことない香りにも関わらずどこか懐かしく親しみのある、安らぎを感じるものでした。
私がなにより感動したのが、リーフレットの文章のおかげもあってか、香りから情景が想起されること。特定の植物の香りなどではなく、香り自体に何か覚えがあるわけでもないのに、脳裏に映像が浮かんで癒されるという体験は初めてでした。調香師さんの技術が素晴らしいことの証左ですね。
例えば11月「初時雨」はお香の火を使った香りであるにも関わらず、水のイメージ。少し寂しく冷たい、それでいて澄み渡るような印象を受け、人のいない京都祇園の路地裏の湿った石畳のような映像が想起されるものでした。
これはぜひ皆さんにも体験していただきたい感覚ですし、家族やパートナーと一緒に香りを楽しみながら、それぞれが思い浮かべる情景について話してみても楽しいのではないでしょうか。
私はここ1年半近くのリモートワークでなかなか家の中にも飽きてきているところでして、香りのもの(アロマディフューザーや石鹸など)は色々試してきましたが、お香はそれらとはまた違った特別な体験のように思います。
火をつけて、消して、煙が立って、揺らいで、良い香りにつつまれる。ここにはなにかこう本能的で深い安らぎを感じるんですよね。煙が揺らいでいるのを見ているだけでも不思議と楽しく癒されますし、私たちが感じない程度の僅かな空気の流れで香りの強弱を感じたりするのもまた幸福感のあるものです。
また今回1ヶ月弱のレビュー期間ということで、1週間ごとにお香を変えて(10-12月の3ヶ月分)を試させていただきましたが、やはり香りが変わるだけでだいぶ環境に違いを感じるというか、新しい気持ちで生活できるのはとても楽しかったしありがたかったです。毎月少しずつ残しておいて、たまに入れ替えて使用してみるのもいいかもしれませんね。
まとめ
なかなか文章だけでは伝わらないかもしれませんが、お香と付録が一体になった新しい体験にはとても深く感動しました。少なくとも私の中では、お香の概念を変えてくれるとても素晴らしい商品です。
購読月が増えるごとに新しいお香用品がもらえたり、気に入った香りは個別で購入することもできたり、サービスとしても非常に充実しています。ギフト用の商品も用意されていますので、プレゼントにも素敵なのではないでしょうか。今のところ3ヶ月プランと12ヶ月プランのみで、毎月の自動引き落としといった決済方法がないところは玉に傷かもしれません。(一括だと結構なお値段になってしまいますからね…)
気になった方はまず3ヶ月プランから、お香のサブスクという新しい文化を是非体験してみてください。
麻布香雅堂 の商品
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